最近、海外での疫病の悪化により、多くの投資家が中国の上場企業の海外露出への影響を心配しています。
長江証券は 3 月初めに「どの産業が海外露出が大きいか」という研究レポートを発表し、「海外露出と輸出の弾力性は、海外収益リスクを評価するための重要な要素であり、一部の必須品や高度技術製品は露出が大きいが、影響度は比較的小さい」と述べています。3 月 25 日、UBS 証券は「UBS 中国株式戦略:2008 年から現在の市場への示唆」という記事を発表しました。このレポートでは、中国の上場企業の海外収入露出は、他の主要市場と比較して明らかに低いことを指摘しています。世界経済が後退しても、中国の上場企業は他の国よりも外需の減速に対して強い抵抗力を持っています。
図 1 と図 2 から分かるように:
- 上海深圳 300 指数と MSCI 中国指数の海外売上比率は 7%であり、S&P500 指数は 24%、日経 225 指数は 38%、ナスダック 100 指数は 41%、DAX 指数はなんと 60%です。
- 純輸出額や総輸出額が GDP に占める割合に関して、中国の割合は非常に低く、ドイツや韓国などの輸出に重点を置いている国に比べて低いです。
図 1:MSCI 中国と上海深圳 300 指数の全世界指数に対する海外収入比率
注:バブルのサイズは 2018 年の売上高です。米国の株価指数については、米国内のデータがない場合は北米地域のデータを使用します。
出典:ロイター、ウィンディ、UBS 証券の推定および UBS 証券の公式アカウント
図 2:中国と主要な国々の輸出が GDP に占める割合
注:バブルのサイズは 2018 年の名目 GDP です。
出典:CEIC、UBS 証券の推定および UBS 証券の公式アカウント